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ホワイト企業って何だろう?ホワイト企業の基準・定義とは

2015.01.08

考え方

ホワイトコンサルタントの水上です。

わたしは、Web・IT業界を中心に、労働環境改善のため、「理想的な会社、理想的な労働環境づくり」、そのためのコンサルティングを行っています。

もう少し具体的に言えば「残業を減らしたい」「給与を増やしたい」「社員満足度を上げたい」「離職率を下げたい」そんなお悩みを抱えてみえる経営者の方に向けて、コンサルティングさせていただくことが仕事です。

社員が辞めない会社、求人に困らない会社、俗にいう「ホワイト企業」をつくるお手伝い、そう言い換えても良いと思います。

新年、基本に立ち返り、今日はあらためて「ホワイト企業」ってなんだろう?そんなお話をしたいと思います。

 

そもそもホワイト企業の基準って?

そもそも「ホワイト企業」の基準って、なんなのでしょう。どういう会社がホワイトな会社なのでしょう。もっと言うと、働くひとたちにとって「理想的な労働環境」ってなんなのでしょうというお話になります。

  • 残業が少ないこと?
  • お給料が良いこと?
  • 時間外拘束のないこと?
  • 社内の風通しが良いこと?

労働基準法を守っていることは大前提として、一般的には、「労働時間が短い」「平均勤続年数が長い」などがあげられると思います。ただ、10人いれば10人、働く人によって望むこと、理想的な労働環境は異なるのも事実。あなたとわたしが求める労働環境もきっと違うでしょう。結果的に、わたしにとってのホワイト企業とあなたの考えるホワイト企業は違ってくると思います。

 

会社によって「理想的な労働環境=ホワイト企業」の定義は異なる

そうなんですよ。少しずるい答えなのかもしれませんが、ひとくくりにすることはできず、結局会社によって目指すべき労働環境は異なってくるんです。

会社をつくっているのは人。人の数だけ、価値観、望むことが違います。

例えば労働時間。わたしの会社は「膨大な残業時間を減らし、定時退社したうえでキッチリ仕事をする」ことを理想的だと考えていますが、仕事が大好き、仕事が趣味、バリバリ働きたい、そんな社員がいたとすれば、逆に不満に思われてしまうと思います。

「ワークライフバランス」と言う言葉もありますが、結局、自分の望む働き方ができるかどうかなのです。

 

社員のニーズに応える会社

ここでひとつ、あなたに質問を投げかけてみましょう。

「あなたの会社はお客さまのニーズを意識したことがありますか?」

たくさんの方が「Yes」と答えられるのではないでしょうか。お客さまのニーズに応える商品やサービスを考え、企画し、開発、商品化されてみえるでしょう。どんな業種であれ、みなさん「お客さまのニーズ」を意識されたことがあると思います。

 

では別の質問をもうひとつ。

「あなたの会社は社員のニーズを意識したことがありますか?」

社員のニーズ?考えたことがないなぁ。そんな方が多いのではないでしょうか。もしくは、考えたことはあっても、きちんとヒアリングし、それに応えるための仕組み化までされてみえる会社は少ないのではないでしょうか。

そうなんです。お客さまのニーズは意識しても、社員のニーズを意識されてみえる会社が、実は少ないのです。

社員がどんなことを望んでいるのか、どんな働き方がしたいのか、会社に何を望むのか。

すべてのニーズに応えるのは難しいとしても、それぞれの会社によって、社風や考え方に合わせて、スタイル、目標をつくっていく必要があります。

「うちはこういう会社だ」大多数の社員が共通してもっている価値観、いわゆる「企業文化」と呼ばれるものです。

 

企業文化を戦略的に築いていくことが重要

この企業文化は、何もせずとも、社員が増えていくことで自然発生的に生まれます。

経営者さんや働く社員の価値観によって、なんとなく「うちの会社っぽい」「うちの会社っぽくない」といった社風が生まれ出します。社内イベント、営業スタイルetc..。

わたしが重要視したいのは、企業の根幹となる、この「企業文化」をいつまでも自然発生に委ねるのではなく、戦略的に築いていきましょう、といった考え方なのです。

新規事業を立ち上げる時、採用面接をする時、顧客開拓をする時、様々なシーンでこの「企業文化」が判断指標となるはずです。

 

まとめ

「労働基準法を守ること+社員のニーズに応える会社」これがホワイト企業の定義であり基準となる指標です。

当然、目標を決めないことには、問題点も見えてきません、改善したくてもできません。そして徹底的にその目標を会社全体で共有する。ただなんとなく、「NO残業デー」をつくっただけで、ちっとも浸透しないのはこの部分が不十分なことが原因です。

あなたの会社では、どんなスタイルを築いていくのか、それを掲げることが、ホワイト企業への第一歩なのです。

 

おまけ:うちってホワイトなの?ホワイト企業の特徴

一番わかりやすい特徴・指標は「離職率が低いこと」「平均勤続年数が長いこと」ですね。社員のニーズに応え、社員を大切にする会社は、当然社員満足度が高くなります。当然辞める人は減っていきます。

「離職率が高い」「いずれそうなる可能性が高い」うちは、まだまだ改善の余地があると思いますよ。

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この記事を書いた人
水上 裕之

1980年、愛知県豊田市生まれ。株式会社アットノエル代表取締役。業界の働き方・労働環境を一からみなおし、薄給激務になりがちなWebサイト制作事業をメインにしながらも、ホワイト企業とされる労働環境を実現。従業員満足度を向上させるためのコンサルタントとして活動中、講演・セミナー等も行う。

»コンサルタントプロフィール