ホワイトコンサルタントの水上です。
あなたは心のどこかで、「お金をいただくことは悪いことだ」と思っていないでしょうか?
「こんなにいただくのは悪いな…」
お客さんは何も言っていないのに、勝手にそう思って、見積もりを安く提出したことはありませんか?
日本では、お金を払う側がエラい、売る側が下だという風潮が強く、わたしたちにご相談にみえる方のお話をお聞きしていても、マジメで優しい方ほど、そういった傾向にあるように思います。
気持ちはわかりますが、それが一因で、社員の疲弊に繋がっているのだとすれば、少々考えものです。
お金をいただくことは悪いことではありません
ではそもそもなぜ、お金をいただくことが悪いことだと思われるのでしょう?
もちろん、違法な行為、いわゆるぼったくりや、詐欺まがいの稼ぎ方は100%悪いことですが、それ以外の、まっとうな労働の対価であった場合、何も悪い事ではないはずです。
この考え方を変えなければ、価格競争で戦い続けなければならず、過酷な労働環境はますます加速することでしょう。
余談ですが、私が思うに、「日本の文化」にその一因があるような気が致します。
アニメやテレビドラマで出てくる、いわゆる「お金持ちキャラ」は決まって、嫌なやつだったり、ちょっと変わったやつだったりします。
もしかしたら、子供の頃から間接的に「お金=悪いもの」だと刷り込まれているのかもしれませんね。
「価格=価値」である
価格とは、価値です。
たとえ同じ100万円だったとしても、「法外な価格だ!ぼったくりだ!」と思われる場合と、「むしろ安い!良い投資になった!」と思われる場合があるのは、「価格分の価値があったかどうか」、その点のみの違いです。
同じくらいの収入を得ている方でも、1万円のハンドバッグを高いと思う人もいれば、30万円のハンドバッグを安いと思う人もみえます。少し乱暴な言い方ですが、買い手にとって、必要性が高く、価値のあるものでさえあれば良いのです。
問題は、その「価値」が生み出せているのかどうか。「価値」を伝えられているのかどうか。という点だけではないのでしょうか。
価値がなければ価値を高めれば良い
「そうは言っても安くしなければ買ってもらえない!」そんな風に思いますか?
「安く売る」「価格で勝負する」ということは「それだけの価値しかない」と自分たちで言っているようなものです。
どんな商品であれ、現状の価格設定がそもそも正しいのかどうか。間違っているのであれば当然見直す必要があります。価格分の価値がないのだとすれば、その価格に見合った価値を提供するにはどうしたら良いのか、そう考えるべきです。
価値を高め、価値を伝え続けるんです。そのあたりのことは下記の記事を是非読んでください。
関連記事:その価格は適正価格ですか?ホームページ制作の価格設定
ものすごくあたりまえのことを言いますが、利益が出なければビジネスとして成り立ちません。もっと言えば利益の出ない会社には、存在価値がありません。きちんと利益を出したうえで、お客さんに利益をもたらす商品を提供しましょう。
そういう意味では、わたしたちの月々のコンサル料金は、その価値が充分あると思っています。
数字だけ見れば、決して安いとはいえない価格かもしれませんが、求人広告にかけていた費用が不要になったり、アルバイトを1人雇うくらいの費用で社員が幸せになれる、会社の価値があがる、とお考えいただければ、充分な価値があります。
最後に少し宣伝になってしまいました(笑)
いずれにせよ、「お金をいただくことは悪い事ではない」「価格とは価値である」、この2点は、健全なホワイト企業となっていただくうえで、非常に大切な考え方なのです。