ホワイトコンサルタントの水上です。
突然ですが、仕事、楽しんでますか?あなたの会社の社員・スタッフは楽しそうに働いていますか?どうせ同じ仕事をするのなら、楽しんだもん勝ち。楽しく仕事に向き合うことで、仕事の効率・パフォーマンスはグッと上がります。残業を減らしながら、仕事の質をあげるには、この「仕事を楽しむ」ということが、とても重要です。
最近では、「やりがい搾取」などという言葉も使われますが、悪いのは「搾取すること」であって、「やりがいを感じること」自体は、とっても大切なこと。実際に行われた調査でも、その効果は数字に出ているようです。(参考データ:人材の意欲と能力の向上 - 中小企業庁 - 経済産業省)
仕事を楽しめるかどうかはやりがい次第
月並みですが、必要なのは「やりがい」なのだと、わたしは思います。
やりがいをもって取り組められれば、仕事の質も効率もあがり、結果的に利益率があがります。ホワイト企業に一歩近づくワケです。
僕自身、仕事には「やりがいをもって楽しく働いている」と胸を張って言い切れます。おそらく世の経営者さんの中でもダントツでストレスも低いと思います。
では、その「やりがい」って、そもそも一体なんなのでしょう?何をもってすれば、社員はやりがいを感じてくれるのでしょうか?
仕事の「やりがい」とは何か
ある辞書サイトにはこう記載されていました。
そのことをするだけの価値と、それにともなう気持ちの張り。「―のある任務」
抽象的ですねぇ。やはり個人差や状況によって違いがありそうですが、共通項はないのでしょうか?
ちなみに、先に上げた調査には下記がやりがいにつながる源泉とされていました。
正社員における仕事のやりがいの源泉
- 賃金水準(昇給)
- 会社内の地位(昇進)
- 顧客の満足
- 自分がした仕事に対する社内の評価
- 仕事をやり遂げた時の達成感
- 仕事を行う上での裁量(仕事を任されること)
- 仕事を通じた自己表現・自分の成長
- 仕事を通じた同僚との連帯感
- 自分がした仕事が社会に与える影響力
- その他
どんな時に仕事のやりがいを感じるのか、調査してみました
経営者(わたし)の勝手な想像や、一般論だけで決めつけても仕方がありません。そこで、うちの社員にこんなアンケートをとってみました。
「あなたが仕事にやりがいを感じる時、楽しい!と思える時はどんな時ですか?」
アンケート回答:エンジニアAさんの場合
- 新しい技術を試して、いい感じに実装できたとき
- 作ったサイト・サービスを使われたり、何かしら成果が出たとき
アンケート回答:デザイナーBさんの場合
- お客様からの反応が聞けた時
- 誰かの助けになったなと実感した時
- 気に入ったものを作れた時
アンケート回答:WebコンサルタントCさんの場合
- 提案に対してお客さんに喜んでもらえた時
- 頼ってもらえる(相談してもらえる)時
- 仕事が形となって見えた時(納品・デザイン・構築)
- 施策を行ったことで成果が上がった時
- 好きな事を自由にさせてもられる環境を実感した時(自己責任と非束縛)
- カタツムリデザインに入りたいと言ってもらえた時
- スタッフ、同僚限らず仕事を一緒にしていると体感できた時(アイディア出しや実現に向けての打ち合わせなど)
アンケート回答:エンジニアDさんの場合
- できなかったことができるようになったとき
- 自分の手がけたものをほめられたとき(実際使った上などで)
- 問題を解決できたとき
- 目標に向かって突き進んでいるとき
ふむふむ、なんというか、職種の性質も、大きく影響しているようですし、一見まちまちにも見えますが、大きく分けると、2つのカテゴリに分類できそうです。早速わけてみましょう。
1.人から必要とされ、評価されること
- お客様からの反応が聞けた時
- 誰かの助けになったなと実感した時
- 提案に対してお客さんに喜んでもらえた時
- 頼ってもらえる(相談してもらえる)時
- カタツムリデザインに入りたいと言ってもらえた時
- スタッフ、同僚限らず仕事を一緒にしていると体感できた時 (アイディア出しや実現に向けての打ち合わせなど)
- 自分の手がけたものをほめられたとき(実際使った上などで)
お客さん、同僚、上司、後輩、自分の能力を人から必要とされること・頼りにされることは、やはりやりがいを感じるということですね。
これらのやりがいを感じてもらうために行なっていること
うちのデザイナーやエンジニアはお客さんとやりとりする機会が基本的にないため、できる限りお客さんの反応やリアクション、生の声を共有できるようにしています。
そして何よりわたし自身も、各社員にかなり頼っています(笑)。相談もよくします。
社長自身が4番でエース、なんでも自分でやってしまう方が時々みえますが、社員に頼れるところは頼る、任せるところは任せる、ということは、こういった意味でも大切だと思います。
プレイングマネージャーには絶対なってはいけないですね。
2.自分の成長・成果を感じられること
- 新しい技術を試して、いい感じに実装できたとき
- 作ったサイト・サービスを使われたり、何かしら成果が出たとき
- 気に入ったものを作れた時
- 仕事が形となって見えた時(納品・デザイン・構築)
- 施策を行ったことで成果が上がった時
- 好きな事を自由にさせてもられる環境を実感した時(自己責任と非束縛)
- できなかったことができるようになったとき
- 問題を解決できたとき
- 目標に向かって突き進んでいるとき
昨日までできなかったことができるようになる、課題となっていたことが解決できるようになる、それを実感できる。自分の成長はやっぱりやりがいに繋がるということのようです。「達成感」を感じられる、ということですね。
これらのやりがいを感じてもらうために行なっていること
各スタッフが自分の成長を実感できるよう、うちの会社では、毎月一回、定例会議を行なっています。定例会議では、その月に行ったことや、できるようになったことを、各社員が発表。過去一ヶ月の自分を振り返る機会にしてもらっています。社員にも好評です。
また、チャレンジできる環境や・勉強できる環境づくりも大切ですね。セミナー・勉強会の参加や、書籍購入等にかかる費用も、会社で負担しています。
3.未来に希望が持てること
3つめは私の持論です。
各々いくら充実していても、自分の勤める会社の未来に希望が持てなければ、不安ばかりが募り、仕事に悪影響が生まれてしまいます。
5年後の会社の姿、10年後の会社の目標、中長期的に希望が持てるよう、事業計画・展望を、共有できるようにしています。事業計画に関する資料は、社員がいつでも見られるようにし、もちろん日々の会話等でも出来る限り伝え、ビジョンを共有しています。
もちろん、会社の未来だけではなく、各社員個人の未来も。昇進・昇給に関わる評価は、そういった部分につながりますね。
希望に満ちた明るい未来をつくり、見せてあげること、これも社長の大切な仕事ではないのでしょうか。
まとめ:社員のことを徹底的に考え抜く
- 人から必要とされること
- 自分の成長・成果を感じられること
- 未来に希望がもてること
そもそも「がんばれ」「気合」などの言葉や精神論だけでは、人は頑張れません。一時的には効果があるかもしれませんが、そんな言葉をかけることだけで良いなら、社長は必要ないでしょう。
やりがいを感じ、最高のパフォーマンスを発揮してもらうために、これら3つのことをできるだけ感じてもらえるような仕組みづくりが大切です。社員が欲していることは何なのか、どうしたらモチベーションを高く持ってくれるかを必死で考え抜くのです。
あなたの会社の社員は楽しそうに働いていますか?