ホワイトコンサルタントの水上です。
私の経営する会社もそうですが、「請負型の制作業」は、基本的にキャッシュフローが安定しづらい業種です。
「もっとキャッシュフローが安定していたら…」
そう考えたことはありませんか??
不安定が不安を生み、不安が業務過多を生む
Webデザイン、グラフックデザインなどの制作業。着手金や、中間金をいただくケースもありますが、基本的に制作物を納品してはじめて、制作費用を請求することになることが多いため、納品できなければ費用はいただけません。
そもそも都合よく、規則的に依頼がくる確約はどこにもありませんし、依頼内容によって金額もまちまちであることから、確実に入ってくる金額が読めきれない部分があります。
そのため、万が一お金が入ってこない場合や失注等を想定して、経営者としてはどうしても多めに仕事を請けがちです。
考えてみれば当然のこと。「もしかしてお金が入ってこなかったら…」なんて考えれば、不安で夜も眠れません。
しかしその考えが結果的に、社員・スタッフの労働力を超える仕事量を生み出し、残業や休日出勤は増える一方…、同時に各案件でミスが出てくるようになりクレーム対応に追われて…。こうなってきてしまうと、この負のスパイラルから自力で抜け出すことは至難の業となってしまいます。
そんな不安を払拭するための事業・サービスを生み出す
では仮に当面の間、毎月100万円入ってくることが確定していればどうでしょう?
少なくとも1ヶ月間、新規受注をしなくとも、2~3人程度のお給料は既に確保できる状況な訳です。無理に仕事量を増やす必要性は、グッと下がります。
人員補充をはじめ、事務所の移転、様々な計画も立てやすくなります。
いくつか具体的な例を上げてみましょう。
- 月額制デザインテンプレート販売
- 月額制SEO対策
- 月額制Webサイト保守・管理
- 月額制広告収入
- アフィリエイト
これらの事業・サービス自体の良し悪しは別として、制作のような受託・請負業務とは異なる、半自動的に売上の上がる仕組み、少なくとも定期的にある程度の収益が見込める事業ですよね。
なにもまったく未知数の分野へチャレンジしなさい、ということではないんです。上記もあくまで一例ですし、重要なのは、「どうしたら少しでもキャッシュフローを良くできるか」ということ、「どうしたらもっと利益率を上げることができるか」ということ。それだけです。
クリエイターはそれが可能な職種
幸いにも、例えばWeb系の制作会社やデザイン会社は、自分たちの力で、「モノを生み出す」ことができます。
リスク分散という意味でも、請負型の制作事業とは別の、キャッシュフローの安定した事業を生み出せるかどうか。そういった工夫・意識が持てるかどうか。
ここはひとつの分かれ目かもしれません。
あたりまえ過ぎますか?
でもあたりまえのことができていないと、あたりまえの労働環境はつくれないのです。あたりまえのことを「知っている」のと、「できている」のはまったく違います。
あたりまえのことをあたりまえに。
さぁ、あなたはどんな新事業を生み出しますか?